ハイレゾは、オーディオのあらたな歴史をきりひらきます。パソコン・ USB-DAC ・アンプ・スピーカーがあればはじめられます。

ビックカメラ・イベント「バイオリニスト寺下真理子さんのハイレゾ音源をきく」に参加しました。スペシャルゲストとして寺下真理子さんご本人をおまねきし、最新アルバム『ロマンス』をききました。講師はオーディオビジュアル評論家の麻倉怜士さんでした。

『ロマンス』は e-onkyo music からダウンロードできます。 

使用したシステムはつぎのとおりでした。
  • パソコン:VAIO
  • SACD/CDプレーヤー:marantz  SA-10 
  • プリメインアンプ:marantz PM-10
  • スピーカー:DALI EPICON 6

寺下真理子さんのバイオリン演奏は本当にすばらしく、感情をゆさぶられ感動ました。バイオリンの表現力をあらためて認識することもできました。『ニュー・シネマ・パラダイス』や『ひまわり』では映画の情景がうかびあがりました。ストラビンスキーの『イタリア組曲』では原点の再生とでもいえるような力強さを感じました。

イベントでは、最初に CD 音源をきき、つぎにハイレゾ音源として リニア PCMDSD をききくらべました。そしてその後は、寺下さんのリクエストにより、リニア PCM と DSD を曲によって選択してきくというおもしろい企画でした。

音質や響き、音場のひろがり、表現力など、どれをとってもハイレゾが CD をうわまわることはあきらかでした。 

リニア PCM では、シャープネスがきいた はっきりくっきりした音質で、音像も明瞭であり、演奏家のかなでる音が直接きこえるといった感じでした。一方の DSD はなめらかな音質で響きがより多くなり、ゆたかな音場が体験できました。リニア PCM では、演奏家にかなりちかい席できいていて演奏家の様子がわかるといった感じでしたが、 DSD では、コンサートホール1階席の中央席あるいは2階席の前列できいているような印象でした。 DSD では、全体的な雰囲気や芸術性が重視されています。

リニア PCM にしろ DSD にしろ、ハイレゾは高解像度であり、こまかいニュアンスまでもつたえることができます。ハイレゾをつかえば演奏家はいかんなく実力を発揮できます。高度な演奏技術と卓越した表現力をもっているアーティストにとっては魅力的な環境がととのいました。芸術表現の手段としてオーディオはあらたな段階をむかえたといえるでしょう。




ハイレゾ(高解像度)とは、音楽用 CD よりも品質の高い音源の総称です。

ハイレゾ音源を再生するには、ハイレゾ音源を配信するインターネット音楽配信サイト、e-onkyo music などから音楽データを購入し、ダウンロードします。入手できる音楽データ(楽曲)は急激に増えつつあります。



音楽データのファイルにはつぎの形式があります。

  • リニア PCM 形式:拡張子 wav, aiff
  • DSD 形式(Direct Stream Digital):拡張子 dff, dsf
  • FLAC形式(Free Lossless Audio Codec):拡張子 flac
  • ALAC 形式(Apple Lossless Audio Codec):拡張子 m4a

基本的には、より高音質なデータを入手したほうがよいですが、高音質なデータほどデータ量が多くなるのでダウンロードに時間がかかり、ストレージの容量も必要になります。

ハイレゾの再生は、パソコン(Windows あるいは Mac)と専用アプリがあればできます。あるいはハイレゾ音源に対応したデジタルオーディオプレーヤーで再生することもできます。

ファイル・フォーマットが多種あるので、おもちの機器で再生できるかどうか、ダウンロードする前に確認しなければなりません。これから機器を購入する場合は「Hi-Res Audio」ロゴのついたものを買ってください。

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ハイレゾ音源とは(e-onkyo music) >>
e-onkyo music 再生環境(ファイルの種類やアプリ) >>




高音質ということであれば、レコード(アナログ)の時代でも、百万円をこえる高級機器をつかえば十分に高音質で音楽がたのしめました。今でも、レコードが消滅せずに根強いファンがいるのは、高級オーディオでレコードをきけば CD よりもはるかにいい音がするからです。

しかしそれはかなり高額なオーディオをつかえばという話であって、一般的な話ではありません。

そんななかでハイレゾが登場し、比較的低価格なシステムでも高音質を体験できるようになりました(とはいってもある程度の機器は必要ですが)。

あるいは SACD もあります。SACD は音がいいのは誰でも知っていましたが、そのためには SACD が再生できる専用プレーヤーが必要でした。

しかしハイレゾの場合は、すでにおもちのパソコン・アンプ・スピーカーに USB-DAC(デジタル・アナログ変換器)を買いたすだけで きくことができます。USB-DAC を搭載した新世代アンプも発売されてます。


〈パソコン〉+〈USB-DAC〉+〈アンプ〉+〈スピーカー〉

 
ハイレゾを楽しむ USB オーディオ(e-onkyo music) >>


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バイオリニストの寺下真理子さんは、曲の性格によってリニア PCM と DSD を見事につかいわけ、オーディオ評論家顔負けの論理的で適切なコメントをしていらっしゃいました。


リニア PCM のほうが音に粒感があり、音が際立っています。こまかな演奏のニュアンスも聴けて、よりマニアックな楽しみ方ができる感じです。DSD は、バランスよく音がまとまっている印象です。低域から高域まで、また空間の表現にも広がり感があります。


誰もが納得です。

どのような機器や環境でオーディオファンが日ごろ音楽をきいているのかをアーティストが知って助言をすることは、オーディオ技術をさらに発展させるために役立ちます。オーディオの芸術性も高まります。結果として音楽市場もひろがるとおもいます。


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