Focal のスピーカーは高解像・高音質であり、色彩感のあるこまやかな音楽表現ができ、響きもうつくしく、独特の雰囲気のよさももっています。いかにもフランス的な上質なスピーカーであり、Maide in France なのもいいです。
ヨドバシカメラ新宿本店で開催された Focal スピーカー試聴会に参加しました。今回は、Focal のスピーカーばかりを比較試聴しました。試聴したスピーカーはつぎのとおりです。
わたしからのおすすめは Focal Chorus 706 と Focal Aria 906 です。予算がゆるすならより高音質な Focal Aria 906 の方がよいでしょう。
ブックシェルフ型とトールボーイ型(フロアスタンディング型)とをくらべると、音像定位(空間表現)はブックシェルフ型のほうが断然よいです。またブックシェルフ型は、トールボーイ型にくらべて筐体の響きがすくない分、よりひきしまったクリアーな音質になります。このことも鮮明な空間表現を可能にしています。
ブックシェルフ型のスピーカーは低音が少ないといわれてきましたが Focal のスピーカーは低音もよくでます。ニアフィールドリスニングや6畳程度までの大きさの部屋でしたら Chorus 706 と Aria 906 で十分です。むしろ低音がふくらみすぎない分、クリアーな音質とゆたかな色彩感がたのしめます。透明感が高くスピーカーの存在を感じさせません。音楽そのものにむきあうといったきき方をする場合もこれらのブックシェルフ型がおすすめです(注1)。
トールボーイ型の Chorus 716 と Aria 926 はブックシェルフ型よりもあきらかに低音がゆたかにでます。三角形型の音のバランスがききとれ、高音ののびもすばらしいです。また筐体が大きくなって筐体の響きもゆたかになった分、全体としてまろやかな音質になります。しかしスピーカーの比較的ちかくできくと正確な音像定位はえられません。大きな楽器が目の前にあるような感じになります。
たとえば12畳以上の部屋で、スピーカーから比較的はなれて、大きな音量でききたい場合、低音をたのしみたいという場合は、これらのトールボーイ型を選択するとよいでしょう。
SOPRA No.2 は、価格をみてもあきらかなように別格です。音質・音色・解像度・響き・音量など、あらゆる点においてすぐれています。しかしこのような大型の高級スピーカーは、せまい部屋では性能を発揮できません。12畳をこえるような大きな部屋で大音量でならすのがいいとおもいます。
わたしは以前、SOPRA シリーズのブックシェルフ型 SOPRA No.1(2ウェイ、標準価格 1,600,000/ペア、専用スタンド付属)もきいたことがあります。これは、ブックシェルフ型でありながら低音の不足はまったく感じさせません。ブックシェルフ型のよさをいかしながら低音不足を克服した次世代スピーカーです。12畳ぐらいまでの部屋でしたらこちらの方がいいとおもいます。
Focal スピーカーの特徴は美の追求をしていることではないでしょうか。高音質・高解像でありながら冷たい感じには決してならず、響きがうつくしく色彩感もゆたかで、とてもいい雰囲気をかもしだしています。いかにもフランス的な品のある上質なスピーカーであり、Maid in France なのもいいです。筐体もうつくしく、リスニングルームにマッチするでしょう。文化水準をグレードアップできるといったスピーカーです。
Focal スピーカーは、低価格品から高価格品まで音色がそろっていて、Focal サウンドともいうべき音で統一されています。価格と性能がほぼ比例していて当たりはずれがないので、購入時に選択がしやすいスピーカーでもあります。良心的なメーカーだとおもいます。
▼ 注1
ブックシェルフ型スピーカーで低音が不足すると感じた場合、スピーカーにもっとちかづくいてきくと(ニアフィールドリスニングにより)低音もよくきこえます。
▼ 追記
2018年12月に新発売されたブックシェルフ型スピーカー KANTA N°1 です。標準価格は 740,000円/ペア(税抜)です。
- Focal Chorus 706 (Black High Gloss):ブックシェルフ型、2way、標準価格 ¥120,000/ペア
- Focal Chorus 716 (Black High Gloss):トールボーイ型、2wa、標準価格 ¥117,000/1台
- Focal Aria 906 (Black High Gloss):ブックシェルフ型、2wa、標準価格 ¥192,000/ペア
- Focal Aria 926 (Black High Gloss):トールボーイ型、3wa、標準価格 ¥210,000/1台
- Focal SOPRA No.2 (Nogaro Blue):トールボーイ型、3wa、標準価格 ¥2,600,000/ペア
わたしからのおすすめは Focal Chorus 706 と Focal Aria 906 です。予算がゆるすならより高音質な Focal Aria 906 の方がよいでしょう。
ブックシェルフ型とトールボーイ型(フロアスタンディング型)とをくらべると、音像定位(空間表現)はブックシェルフ型のほうが断然よいです。またブックシェルフ型は、トールボーイ型にくらべて筐体の響きがすくない分、よりひきしまったクリアーな音質になります。このことも鮮明な空間表現を可能にしています。
ブックシェルフ型のスピーカーは低音が少ないといわれてきましたが Focal のスピーカーは低音もよくでます。ニアフィールドリスニングや6畳程度までの大きさの部屋でしたら Chorus 706 と Aria 906 で十分です。むしろ低音がふくらみすぎない分、クリアーな音質とゆたかな色彩感がたのしめます。透明感が高くスピーカーの存在を感じさせません。音楽そのものにむきあうといったきき方をする場合もこれらのブックシェルフ型がおすすめです(注1)。
- Amazon :Focal Chorus 706
- Rakuten:Focal Chorus 706
- Yahoo! :Focal Chorus 706
- メーカーサイト:Focal Chorus 706
- Amazon :Focal Aria 906
- Rakuten:Focal Aria 906
- Yahoo! :Focal Aria 906
- メーカーサイト:Focal Aria 906
トールボーイ型の Chorus 716 と Aria 926 はブックシェルフ型よりもあきらかに低音がゆたかにでます。三角形型の音のバランスがききとれ、高音ののびもすばらしいです。また筐体が大きくなって筐体の響きもゆたかになった分、全体としてまろやかな音質になります。しかしスピーカーの比較的ちかくできくと正確な音像定位はえられません。大きな楽器が目の前にあるような感じになります。
たとえば12畳以上の部屋で、スピーカーから比較的はなれて、大きな音量でききたい場合、低音をたのしみたいという場合は、これらのトールボーイ型を選択するとよいでしょう。
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SOPRA No.2 は、価格をみてもあきらかなように別格です。音質・音色・解像度・響き・音量など、あらゆる点においてすぐれています。しかしこのような大型の高級スピーカーは、せまい部屋では性能を発揮できません。12畳をこえるような大きな部屋で大音量でならすのがいいとおもいます。
わたしは以前、SOPRA シリーズのブックシェルフ型 SOPRA No.1(2ウェイ、標準価格 1,600,000/ペア、専用スタンド付属)もきいたことがあります。これは、ブックシェルフ型でありながら低音の不足はまったく感じさせません。ブックシェルフ型のよさをいかしながら低音不足を克服した次世代スピーカーです。12畳ぐらいまでの部屋でしたらこちらの方がいいとおもいます。
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Focal スピーカーの特徴は美の追求をしていることではないでしょうか。高音質・高解像でありながら冷たい感じには決してならず、響きがうつくしく色彩感もゆたかで、とてもいい雰囲気をかもしだしています。いかにもフランス的な品のある上質なスピーカーであり、Maid in France なのもいいです。筐体もうつくしく、リスニングルームにマッチするでしょう。文化水準をグレードアップできるといったスピーカーです。
Focal スピーカーは、低価格品から高価格品まで音色がそろっていて、Focal サウンドともいうべき音で統一されています。価格と性能がほぼ比例していて当たりはずれがないので、購入時に選択がしやすいスピーカーでもあります。良心的なメーカーだとおもいます。
▼ 注1
ブックシェルフ型スピーカーで低音が不足すると感じた場合、スピーカーにもっとちかづくいてきくと(ニアフィールドリスニングにより)低音もよくきこえます。
▼ 追記
2018年12月に新発売されたブックシェルフ型スピーカー KANTA N°1 です。標準価格は 740,000円/ペア(税抜)です。
- Amazon :Focal KANTA N°1
- Rakuten:Focal KANTA N°1 Focal KANTA N°1
- Yahoo! :Focal KANTA N°1 Focal KANTA N°1
- メーカーサイト:Focal KANTA N°1